ニキビとは
「ニキビ」は思春期(10代)や若年層(20~30代)に多くみられる、皮脂がたまった発疹です。顔面に多く見られますが、背中や胸などといった、皮脂の分泌が盛んな部位に現れやすいです。進行すると嚢腫(のうしゅ:毛穴の壁が破壊され、皮下に膿の溜まりができる状態)になり、完治しても瘢痕(はんこん:ニキビ跡)が残るようになってしまいます。
初期には古い角質によって毛穴がふさがったり、皮脂の分泌量が過剰になったりすることで、面皰(めんぽう:一般的にはコメドと呼ばれている、毛穴に角栓が詰まっている状態)が生じます。
面皰は主に3種類あります。微小面皰(びしょうめんぽう)という、肉眼では確認できないほどの小さいサイズの面皰と、閉鎖面皰(へいさめんぽう:一般的には白ニキビと呼ばれているもので、白色のポツポツしたもの)、開放面皰(かいほうめんぽう:一般的には黒ニキビと呼ばれているもので、酸化で黒くなった皮脂が見えるもの)に分けられます。
一見何の問題のない肌に見えても、すでに微小面皰が隠れているケースは多いです。また、ニキビの重症度と微小面皰の数は比例していると言われています。
この微小面皰からニキビ菌が増殖して炎症が進行することで、白ニキビ・黒ニキビから「紅色丘疹(こうしょくきゅうしん:一般的に赤ニキビと呼ばれているもの)」へ変わります。そこからさらに進行すると、膿疱(のうほう)へ変化します。
さらに炎症が深刻化すると、嚢腫や結節(硬いしこりができる状態)へ進展します。
治療方法
当院では、下記の治療方法でニキビ・ニキビ跡にアプローチいたします。
ハイドラフェイシャル
ハイドラフェイシャルは、FDA(米国食品医薬品局)やEU加盟国基準で認可されたピーリングマシンです。余分な皮脂・角質や毛穴の角栓、普段の洗顔では落としきれない汚れなどをきれいにする機器として知られています。海外のハリウッドセレブの中では人気が高く、日本国内でも多くの芸能人・モデルから愛用されています。
ピーリング後に発生しやすい肌荒れ・乾燥のリスクを大幅に減らしながら、皮脂や角質、毛穴汚れなどを優しく、かつ短時間できれいにすることができます。
乾燥肌やオイリー肌、ニキビ肌など、あらゆる肌質に対して効果を発揮できる上に、ダウンタイムもほとんど発生しません。そのため、施術後すぐにメイクすることもできます。
こんな人におすすめ
- 毛穴の黒ずみ、毛穴の開きを改善したい
- 透き通るような白い肌にしたい
- 肌のくすみを治したい
- 小じわを目立たなくしたい
- お肌のハリを取り戻したい
- 肌質を改善したい、オイリー肌・ニキビ肌が気になる
- お肌のターンオーバーの乱れを改善したい
施術を受けられない方
- 現在妊娠中の方、妊娠の可能性がある方、授乳中の方
- アスピリンアレルギーのある方。(アスピリン喘息含む)
- 過度な日焼けをしている方、肌の炎症が強い方
- 体調不良の方
- ケロイドまたは肥厚性瘢痕の既往歴がある方
- 皮膚癌の既往歴がある方
- 光過敏症の方
- 抗凝血剤あるいは多量のアスピリン使用歴がある方
- ヘルペスをお持ちの方
- ここ3日以内にピーリング効果のある石鹸やクレンジング剤、薬剤を使った方
- ここ1か月以内にピーリング施術を受けた方
施術の流れ
1クレンジングとピーリング
水流で古い角質や皮脂を浮かせながら、優しく取り除いていきます。
2毛穴ケア
毛穴の奥にある汚れを酸で軟化させてから、吸引して除去します。同時に保湿成分を導入して肌を刺激から保護します。
3美容液導入と保護
美容液(抗酸化成分・ペプチド配合)を導入することで、肌を整えながら保護します。
費用について
※初診料、再診料はかかりません(無料)。
※費用は税込表示になっています。
初回料金 | 13,200円 |
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通常料金 | 16,500円 |
エレクトロポレーションとセット | 初回:19,800円 通常料金:26,400円 |
注意事項
- 施術後に肌が赤くなることがあります。
- 施術してからの3日間は、ピーリング効果のある石鹸や洗顔料、ディフェリン、ベピオ、デュアック、トレチノインなどの薬剤を用いることはお控えください。
- 肝斑のある方の場合、施術後に悪化するリスクがあります。事前にかかりつけ医へ、施術を受けるかどうかを相談してください。
- 施術の1か月前後は、ピーリング施術を受けることを控えてください。
- 一時的に肌の保湿機能が低下します。
- 施術日は施術する部位をこすったり、ゴシゴシと強く洗ったりしないでください。
- 施術後は日焼け止めの塗布を忘れずに、こまめに行ってください。
ハイドラフェイシャルQ&A
施術後に、気を付けた方がいいことはありますか?
紫外線対策と保湿をしっかり行いながら、お肌をこすらないようにしてください。家庭用ピーリング剤は、施術後から1~2週間経過した後に使用してください。
どれくらいの頻度で施術を受けた方がいいですか?
乾燥肌・敏感肌の方の施術回数は2~4回目までで、頻度は2週間に1回です。
普通肌・脂性肌の方の施術回数は3~5回目までで、頻度は2週間に1回の頻度で施術を受けることを推奨します。また、その後は月に一度の定期治療を受けに受診してください。
頻度につきましては、患者様の肌質を丁寧に診てから提案いたします。他の施術とのセットや施術プランにつきましては、当院のスタッフまでお気軽にご相談ください。
ダウンタイムはありますか?
ハイドラフェイシャルにダウンタイムはほとんどありません。そのため、施術後にすぐ化粧することも可能です。
敏感肌の方や、他の施術との組み合わせによっては赤みが続く(通常は1~3日で落ち着きます)こともあります。肌の異常が治らない場合は、当院へご相談ください。
施術中に痛くなることはありますか?
酸によるピリピリとした感覚と、チップによる摩擦を感じることもありますが、比較的弱い刺激です。どうしても我慢できない場合は吸引力を調節しますので、遠慮なくスタッフへお伝えください。
ボトル内にある排液が茶色いのですが、それは肌の汚れによるものですか?
施術では、元から少し茶色く見える色の薬液を用いています。そのため、肌の汚れからくる色ではありませんが、古い角質・角栓などの汚れが排出されるところを確認することは可能です。
ハイドラフェイシャルは、他のピーリングとどう違うのですか?
スパイラル状のチップでトルネード状の水流を発生させることで、薬剤を皮膚に注入させながら、お肌に過度な刺激を与えさせないピーリングを行うことができます。
また、ピーリングだけではなく、同時に「毛穴吸引」と「美容成分が配合された薬液の導入」が行える点も魅力的です。他のピーリングよりもすっきりとした感覚を得ることができます。
従来のマッサージピールと比べ、ダウンタイムがほとんど発生しない点と、施術後すぐに肌のツヤやハリが実感できる点も大きなメリットです。
組み合わせると効果的な治療はありますか?
ハイドラフェイシャルで角質・皮脂汚れなどを除去した後は、お肌が美容成分を吸収しやすい状態になっております。アフタートリートメントとして、エレクトロポレーション(イオン導入)を受けることをお勧めします。
また、余計な角質・皮脂が除去されているので、レーザートーニングなどのレーザー治療もお勧めします。中には一定期間の日にちを空けていただく施術もあるので、詳細はスタッフへお聞きください。
ウルトラセルQプラスなどの高周波治療も同日に施術できますが、赤み・腫れなどの副作用が出るリスクもあります。お肌のコンディションによっては、日を改めて施術いただくこともあります。予めご了承ください。
肝斑があります。施術できますか?
施術可能です。しかし、刺激によっては肝斑が濃くなってしまうこともあります。肝斑のある部位を避けて施術することも可能ですので、お気軽にお申し出ください。
顔以外のパーツにも施術できますか?
申し訳ございません。当院では「お顔のみ」を施術対象にしております。ご理解のほどお願いいたします。
ハイドラジェントル、ハイドロピーリングなどとの違いは何ですか?
ハイドラフェイシャルは、アメリカのEdgeSystems社が開発した正規品であり、EdgeSystems社の登録商標でもある施術名です。
対してハイドラジェントル、ハイドロピーリングは、中国製、韓国製の機械を用いた施術名です。