当院を受診される方へ
当院を受診される場合、検査等のため多少お時間をいただくことがあります。お時間に余裕をもってお越しください。
診療予約方法
- 当日の予約はできません。予約は前日までにお電話でお取りください。
- 当院では混雑をできるだけ緩和するために予約を承っております。初診の方もできるだけ予約をおとりいただくようお勧めします。
- 特に土曜日は大変混み合いますので、事前に予約をされるか、可能であれば平日(月〜金)に受診していただきますようお願い致します。
- 初めてコンタクトレンズを希望される方は、装用脱着の練習とレンズケア・取扱説明等に時間を要しますので、必ず予約をお取りください。
予約電話受付時間
月・火・木・金 | 8:45〜17:30 |
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水・土 | 8:45〜12:30 |
- 予約の枠には限りがありますので、お早めにご予約下さい。
- 午前8時45分から11時30分まで、15分間隔で予約枠を設定しています。(午後は15時30分から16時30分まで)
- 予約のキャンセルはお電話で早めにお知らせください。
- 予約のない場合は受付順でご案内を致しますが、混雑時には長時間待っていただく場合もあります。
- 急患については即時対応致します。
持ち物
受診に際しては、以下のものを忘れずにご用意ください。
- 健康保険証、各種医療証
- 他院や他科からのご紹介の場合は紹介状(お持ちであれば)
- お薬の飲み合わせなどの確認のためのお薬手帳、など
院内処方について
当院は院内処方を採用しています。
- 調剤薬局と比較して手数料等が少ないため、自己負担金額が少なくなります。
- 薬局へ行く手間や時間を軽減でき、お会計も一度にできます。
- 診療内容も把握できているため、より的確な服薬説明ができます。
このような症状の方はご相談ください。
屈折異常
目に入ってきた光がレンズの役割を果たす角膜や水晶体で屈折し、網膜でピントの合った像として結ばれてはっきりと見ることができます。屈折異常は近視、遠視、乱視などを含む総称で、屈折の強さや網膜までの距離が合わず、網膜にピントが合った像を結べない状態です。
近視について
網膜や水晶体の屈折力が強い、あるいは眼軸長(角膜から網膜までの距離)が長いことで、目に入った光が網膜よりも手前で像を結んでしまう状態が近視です。凹レンズによる矯正で網膜上にピントの合った像を結ぶことができます。
遠視について
網膜や水晶体の屈折力が弱い、あるいは眼軸長(角膜から網膜までの距離)が短いことで、目に入った光が網膜よりも奥に像を結んでしまう状態が遠視です。凸レンズによる矯正で網膜上にピントの合った像を結ぶことができます。
乱視について
角膜や水晶体がゆがんでしまい、網膜の一点に像を結べなくなって、重なって見える状態です。眼鏡で矯正できる正乱視、できない不正乱視に分けられます。不正乱視はハードコンタクトレンズによる矯正が可能な場合があります。
コンタクトレンズ・眼鏡の処方
コンタクトレンズについて
コンタクトレンズは多くの方にとって身近な存在になっています。ただし、コンタクトレンズは直接角膜に装用するものであり、透析器、人工骨、人工呼吸器などと同様に副作用・機能障害を生じた場合の人体へのリスクが高いものとして高度管理医療機器に分類されていて、処方には眼科での診断が必須となっています。
特にはじめてのコンタクトレンズを検討されている場合には、眼科専門医を受診して適切な検査を受け、正しい装着方法やケアなどについて丁寧な指導を受けた上で使用しはじめることが重要です。また、瞳の健康や美しさを守るためにも使用開始後は3か月ごとに眼科を受診して目の状態を確かめることをお勧めしています。
なお、眼科疾患には治るまでコンタクトレンズの使用を中止する必要が生じる場合があります。例えば重度のドライアイや感染性角膜炎、結膜炎など、身近な眼科疾患でもコンタクトレンズの使用中止が必要になります。目に症状がある場合も、早めに眼科を受診してください。
コンタクトレンズ処方
当院では、1day(ワンデー)タイプのコンタクトレンズと2week(ツーウィーク)タイプのコンタクトレンズを処方しています。乱視の方、カラーコンタクトレンズをご希望される方、遠近両用を検討されている方にもしっかり対応しています。
1dayタイプとは、毎日使い捨てのレンズです。
2weekタイプは、2週間に1回交換するレンズです。
専門医が丁寧に診察していますので、安心してご相談ください。
はじめての方へ
当院では、患者様がお一人で完全に着脱ができるように、練習時間をしっかりとって、スタッフが丁寧にご指導しています。着脱の方法、困ったときの対処法などをお伝えして、安心してお使いいただけるようにしていますので、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
ケアが必要ないから安心
1dayタイプ以外のコンタクトレンズは、1日使用した後で付着したタンパク質や脂質、化粧品やホコリなどの汚れをきれいに除去し、清潔で安全な状態で保管して翌日も装用します。こうした手間がなく、安全で清潔なコンタクトレンズを毎日使える1dayタイプは、はじめての方でも安心してお使いいただけます。
コンタクトレンズのトラブル
角膜に直接装用するため、ちょっとしたことでも対処法を間違えると深刻なトラブルになる可能性があります。当院では、コンタクトレンズのトラブルにも対応していますので、困ったことがありましたらお気軽にご相談ください。
コンタクトレンズが外せない
知らない間にコンタクトレンズがずれたり、外れて落ちたりした可能性があります。鏡を見ながら瞳を動かして、コンタクトレンズがずれていないか確かめてください。
眼球にしっかり付着して外れない場合には、無理にはがすのは危険です。コンタクト用目薬を点眼し、しばらく目を閉じて薬液をなじませてからそっと外してみましょう。目薬を使っても取れない場合には眼科受診が必要です。
コンタクトレンズが目の中からなくなった
ますは見え方を確認してください。コンタクトを付けているような見え方の場合は、黒目の上にコンタクトレンズがあります。裸眼のような見え方の場合には、ずれている可能性がありますので、鏡を見ながらゆっくり目を動かして探してください。それでも見つからない場合、知らない間に外れて落ちてしまっている可能性もあります。ただし、まぶたの裏に移動してしまっている可能性もありますので、眼科を受診して確かめましょう。
カラーコンタクトレンズについて
ネット通販や量販店などで販売されていて処方箋なしで手に入るカラーコンタクトレンズは、酸素飽和度が低いもの、色素が角膜などに直接触れてしまうものなどがあり、目の健康と瞳の美しさに大きなリスクがあります。
使用していて不安がある方、安全性の高いカラーコンタクトレンズを検討されたい方はお気軽にご相談ください。
眼鏡処方について
近視・遠視・乱視、老視のための近用眼鏡・遠近両用眼鏡など、幅広い処方に対応しています。運転用、PC作業用など用途にきめ細かく合わせた眼鏡の処方にも対応しています。これまでお使いになっていた眼鏡がある場合には、そちらをご持参ください。なお、眼鏡の処方は、お渡しできるまでにお時間が必要となる場合もあります。あらかじめご了承ください。
眼鏡と視力
眼鏡の度が合わなくなるなどの視力低下は、近視や乱視、遠視、老視(老眼)といった屈折異常の発症や進行によるものが多いのですが、眼科疾患による症状として起こっているケースもあります。視力低下の症状を起こす眼科疾患には進行すると深刻な状態になるものがありますので、眼科専門医を受診して原因疾患の有無を確かめることが重要です。眼科の検査は痛みなどの不快感がなく、特別な準備をしなくても受けられるものばかりです。視力が低下した場合は気軽に眼科を受診してください。また、眼科では精度の高い検査が可能です。さらに当院では、専門医が患者様のライフスタイルやお困りの内容を伺い、患者様個々に適した眼鏡の処方をしています。丁寧な問診や検査を行っていますので、時間に余裕をもってご来院ください。
老眼(老視)
網膜にピントを合わせる機能を持った水晶体が加齢によって弾力性を失い、ピント調節力が低下して近くが見えにくくなる状態が老眼で、老視と呼ばれることもあります。個人差はありますが40歳頃から薄暗い場所で細かい文字が見えにくくなって、徐々に進行していくとされています。
もともと近視の方は眼鏡やコンタクトを外すと手元がはっきり見えますが、かけたままでは見えにくくなります。コンタクトレンズにも遠近両用が登場していますが、コンタクトレンズはそのままで老眼鏡を併用している方も多くなっています。遠視の方は老眼を自覚することが比較的早い傾向があります。ただしゆっくり進行するため、ライフスタイルによってはなかなか気付かないケースもあります。
症状
近くのものが見えにくい、辞書などの細かい文字を見る際に少し離さないとよく見えない、薄暗い場所で文字が判読できないといった症状を起こします。
進行すると、目の疲れやかすみ、肩こり・頭痛・吐き気などが生じることもあります。
治療(眼鏡・コンタクトレンズ、多焦点眼内レンズ)
一般的には老眼鏡や遠近両用眼鏡・コンタクトレンズによる矯正を行いますが、当院では多焦点眼内レンズを用いた老眼治療のための手術も行っています。
眼鏡・コンタクトレンズ
近くが見えにくくなるなど、老眼による日常生活への支障がある場合、最も一般的に行われているのが眼鏡やコンタクトレンズによる矯正です。眼精疲労を悪化させないためにも、目のかすみや見えにくさを感じたら、早めにご相談ください。
多焦点眼内レンズ
白内障の手術で利用される多焦点眼内レンズは近くと遠くといった複数の距離に焦点を合わせることができるため、眼鏡やコンタクトレンズを使用しない生活が実現可能です。
世界では早くから多焦点眼内レンズによる手術が行われてきています。多焦点眼内レンズによって近視や遠視、乱視といった屈折異常と老眼を同時に矯正することができ、術後は眼鏡を使う頻度を最小限にした快適な生活が可能になっています。レンズも大きく進歩しており、現在では二焦点だけでなく、三焦点や五焦点を持つ眼内レンズも登場しています。
日本では、2008年に多焦点眼内レンズが先進医療に認定されたものの2019年に終了し、現在は厚生労働省が承認した数種類の多焦点眼内レンズを使った場合のみ検査や手術費用といった一部保険適用される選定療養になっています。こうしたことから多くの多焦点眼内レンズは自由診療になっていますが、よりご自分に合った見え方を実現したいという方のために当院では多くのレンズから選択いただけるようにしています。
老眼の多焦点眼内レンズによる治療は、患者様の視力の状態だけでなく、ライフスタイルやお考えも含めた検討が重要になります。最善のレンズを選ぶことができるよう、レンズそれぞれの特性や弱点などもしっかりお伝えしていますので、お気軽にご相談ください。
老眼に関するQ&A
近視が老眼になりにくいというのは本当ですか?
老眼は水晶体が加齢によって柔軟性を失うことで起こる生理現象です。近視があっても同じように老眼は進行します。近視の場合は近くに焦点を合わせやすく、老眼鏡が必要になるのが遅くなる傾向があるため、老眼になりにくいように感じられます。
老眼鏡を使うようになると老眼が進みやすくなりますか?
老眼鏡の使用と老眼の進行には関係がありません。老眼鏡は必要な時だけかける方が多く、かけるとはっきり見え、外した際の見えにくさを大きく感じてしまう傾向があります。なお、老眼鏡をかけずに見えにくい状態を続けていると目の疲れが休息や睡眠でも回復できなくなり、深刻な眼精疲労や視力低下、眼科疾患につながる可能性がありますので、ご注意ください。